シアリス系ED治療薬を毎日服用するとどうなる？

シアリス系ED治療薬、タダラフィル（Tadalafil）を毎日摂るとどうなる？

シアリスでおなじみのED治療薬の主成分であるダラフィル（Tadalafil）はもともと前立腺肥大症の治療薬であることはすでによく知られています。

勃起不全（ED）を経験する世界中の男性が利用できる効果的な治療法には事欠かない時代になりました。満足のいく行為をするのに十分な強さの勃起を得たり、維持したりするのに苦労している世の男性たちには、バイアグラやシアリスのような、最も一般的な治療法について聞いたことがあると思います。

しかし、今回はシアリスの主成分、タダラフィル（Tadalafil）を毎日服用するとどんな効果があるかを調べてみました。

シアリス（タダラフィル）を毎日服用するとどんな効果がありますか？

毎日服用するシアリスは、一般名タダラフィル（Tadalafil）と同じ薬です。シアリスは、バイアグラ（シルデナフィル）、レビトラ（バルデナフィル）、ステンドラ（アバナフィル）と同様、PDE-5阻害薬と呼ばれるタイプの薬です。PDE-5阻害薬は平滑筋を弛緩させ、陰茎への血流を増加させることで勃起を改善、補助します。

 シアリスは他のPDE-5阻害薬と同じように作用しますが、他の薬よりも体内で長く効果を持続します。例えば、バイアグラの標準的な用量は通常6～8時間持続しますが、シアリスの標準的な用量・効果は36時間持続します。シアリスは体外に排出されるのに時間がかかるため、低用量で毎日服用すれば、男性が服用後24時間（性的刺激時のみ）勃起するのを助けることができます。毎日使用するシアリスは同じ時間に服用するのが推奨されています。

ED以外の治療法

 シアリスは、もともと前立腺肥大症の治療薬としてFDAに承認されています。前立腺肥大症は、男性が年齢を重ねるにつれて、前立腺が肥大し、尿道（膀胱から陰茎に尿を運ぶ管）を圧迫する非常に一般的な症状です。前立腺が肥大すると、頻繁におしっこがしたくなるなどの排尿症状を引き起します。低用量シアリスは、膀胱と前立腺の筋肉を弛緩させ、尿を排出しやすくすることで、BPHの症状を改善する可能性があります。

 Adcircaという商品名のタダラフィルは、肺の高血圧-肺動脈性肺高血圧症（PAH）と呼ばれる状態-の治療薬としてもFDAに承認されています。

 バイアグラと同様に、一部の医療従事者はレイノー症候群の治療にシアリスを「適応外」で使用することがあります。小動脈の収縮によって引き起こされるレイノー症候群は、冷たい気温や空気に触れて手足の指が冷たく感じたり、しびれたり、白くなったりする症状で、タダラフィルのような低用量のPDE-5阻害薬は、血流改善に処方されます。

シアリスを毎日服用する3つのメリット

1. より自然な行為

EDの男性は低用量シアリスを毎日同じ時間に服用することで、薬と行為のタイミングを計るプレッシャーがなくなり自然な状態で過ごす事が出来ます。これは、いつセックスするかわからず、週に数回行う場合には利点となります。

2. BPH（前立腺肥大症）症状の改善

症状のあるBPHを持つ男性の70％以上がED傾向があると推定されています。低用量シアリスはBPHとED両疾患の治療薬としてFDAに承認されているため、両疾患をお持ちの方には一石二鳥の治療法です。BPHの治療には、1日2.5mg～5mgの服用が推奨されています。

3. 行為前のED治療薬が効かない場合の代替手段として

ED治療薬は非常に効果的ですが、常に誰にでも効くわけではありません。EDの男性の最大35％が行為時のED治療薬服用に反応しないといわれています。いくつかの研究で、オンデマンドPDE-5阻害薬が有効でない場合、毎日シアリスなどの低用量のタダラフィルが血流を改善して勃起障害改善に役立つ可能性が示されています。又血流改善によって、高血圧の改善、男性ホルモン量の増加、その他の症状が改善するともいわれています。

毎日の低用量シアリスの服用は即効性はなく、効果が出始めるまで一定期間が必要で1～5日かかることがあります。一旦体内に蓄積されると、毎日の服用で十分な量の薬が体内に維持され、性的刺激や興奮状態で勃起を改善することができます。